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横浜市政モニター初体験

詳しい時期は覚えてないが、横浜市の市政モニター応募の案内が新聞の折込に入っていた。

普段なら気にも留めないのだが、今年は開業して自営業になり、時間も自由になる。最初は仕事もあまりないだろう(なくては困るのだが)…なんて軽い気持ちから、応募してみることにした。市政モニターになって何かをしようという特別な思いはなかったが、子供ができ、色々と行政に対し意見を言いたくなってきたこともあった。

例えば、幼稚園についてだが、うちの近所の幼稚園に子供を入れるためには、徹夜して並ばなければ入れないところもあるらしい(別に特別な幼稚園でもないのだが)。

私の出身は静岡県の伊東市だが、幼稚園は市営で誰でも簡単に入園できた。これが当たり前だと思っていたので、違和感を感じた。幼稚園問題は、小さい子供がいない家庭では関心のないことかもしれないが、当事者にとっては、わりと大きな問題だったりする。

会社に関しても、私も社会人になりたてのころは、例えば「退職金」についてなど、大きな関心はなかった。だが定年間近の方にとっては、その後の生活を左右する、大変大きな問題だろう。

このように、ある物ごとが他方では大きな問題でなくても、もう一方では大きな問題といった例はよくある。社会保険労務士として仕事をしていく上でも、相手の身になって考えることが、いかに大切か改めて思う。

退職した人に「資格喪失届」を早く送付してあげなければ、保険証もできない。我が家のように、小さい子供がいる家庭では、保険証が絶対にすぐ必要なのだ。子供は、いつ急に熱を出すかわからないものだから。保険証がなければ、病院にかかるにも、多額の金が必要になってしまう(保険証交付後には返金されるが)。

話は戻り、市政モニターとは何をするものかというと、年に数回の見学会(ごみ処理場施設など)や、日頃の横浜市政について思っていることを、市に意見したり、提案したりする。提案したことが即実行されることは、まずないと思うが、意見を出すことは必要だと思う。

行政サービスセンターなどにも提案書が置いてあるようなので、皆さんも提案してみたらいかがでしょうか。(うちの妻は、「行政、なんとかしろっ!」と思うことがあると、すぐ区役所に電話を入れたり、苦情メールを入れたりしている…けっして「文句が多いオバタリアン」ではないのだが…?…

私が市政モニターに決まると、「〇〇駅前のあのスロープ、何なの?坂が急過ぎて、か弱い私がベビーカー押して歩くの、すっごく怖いのよねー。車椅子の人なんて、一人じゃ通れないんじゃない?なんのためのスロープなのよ。くだらない道路工事に金使うなら、こういう所を直しなさいってのよ。あんた、市長に文句いっておきなさいよっ」などと、思いつくことを全て箇条書きにしようとしている…とほほ)

4月16日に第1回目の市政モニターの集まりに行って来た。どんな人たちが来ていたのかというと、幅広い(年齢、性別、居住区)市民の方が100名近く参加していた(応募はかなりの人数あったらしい)。こういう集まりに来るのは、時間的余裕のあるお年寄りの方ばかりだと思っていたが、いろんな年齢層から選んでいるとのことだったので、学生らしき若い方も参加していた。

6月7日、第1回目の見学会「高齢者福祉施設の見学」が開かれた。デイケアサービス(日帰りの介護サービス)、介護に関する機器(車椅子など)の相談にのってくれる施設などを見学した。デイケアサービスの光景を見て感じたことだが、老齢の方が幼稚園のお遊戯をやっているような光景が、強烈だった。

痴呆が進んでいる方、進んでいない方…さまざまな方がいらっしゃる老人ホームでは、難しいこともあるかとは思うが、限られた空間での同一的な介護サービスだけでなく、もう少し違ったことができないだろうか。

介護状態をなるべく防ぎ、ホームで暮らしながら、人として自立するにはどうしたらよいだろうか。そういった痴呆の予防的側面のことや、もう少し社会性(世間との接点)を重視した介護サービスはできないものだろうか、などを考えさせられた。

このことは、市政モニター「わたしの提案」という用紙にも、書いたのだが。

エッセイ初回と張り切って、ちょっと真面目なことばかり書いてしまったかなー?

次回はのんびり、我が家の箱庭「ガーデニング」のことでも書いてみようかな。

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