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経営理念(企業理念)とは?

経営の目的(何のために経営するのか)、基本方針や創業の想いを知らせ、その目的を実現するための考え方を明文化したものが経営理念(企業理念)です。

江戸時代の商家の家訓など、古くから企業には理念が存在してきたように、経営理念(企業理念)とは、企業の存在理由が示されたものであり、また、その企業の行動や倫理規範を考えるうえでのベースになるものです。

ESクレド(Credo)とは?

「ESクレド(Credo)」とは、経営理念(企業理念)を実現する経営方針を実行するために、従業員が日常で常に意識しておくべき行動指針、行動基準、考え方です。では、「ESクレド(Credo)」について、経営理念との比較も行いながら、その特徴をみていきます。

  • 「ESクレド(Credo)」は、経営者がつくるのではなく、従業員がつくる

経営理念(企業理念)は経営者がつくったものがほとんどですが、「ESクレド(Credo)」については、すべての従業員を巻き込んでつくります。すべての従業員を巻き込むことで、従業員一人ひとりが傍観者ではなく主役になるのです。

「ESクレド(Credo)」とは、個々の従業員が実際の仕事の場で取る行動の「判断基準」となるべき哲学や信条、価値観を具体的でわかりやすい言葉でまとめたものであり、ES(従業員満足)を高めるためのツールであるといえます。

  • 「ESクレド(Credo)」は、経営理念(企業理念)の実現を日常の行動に落とし込む

「経営理念に従う行動とはどのようなものなのか」を具体的に理解していないケースは多くあります。

「ESクレド(Credo)」では、「誠実」「お客様第一主義」「チームワークを大切に」というありきたりの言葉ではなく、社内で日常的に使われている共通言語を盛り込んでつくります。ですから、自社の仕事の具体的な場面をイメージしやすくなり、従業員一人ひとりが日常の行動に落とし込めるようになるのです。

  • 「ESクレド(Credo)」には、組織に理解浸透させていくシステムが必要である

「ESクレド(Credo)」は完成して終わりではなく、実際に使って組織に理解浸透させることが、非常に重要なポイントになります。そのためには、「ESクレド(Credo)」を理解浸透させるシステムをつくる必要があります。「ESクレド(Credo)」を理解浸透させるシステムには、朝礼や会議を活用し 「ESクレド(Credo)」に込められた意味を理解し実践した従業員を紹介していくなど、いろいろなやり方があります。

  • 「ESクレド(Credo)」の実践には、ES(従業員満足)マインドを持った管理職が不可欠である

管理職は、「ESクレド(Credo)」を使って、自らの仕事に取り組む姿勢を部下に示し、「ESトレーナー」として機能する必要があります。そのためには、管理職が、①「ESクレド(Credo)を職場に浸透させ、②チームワークを高めるための場をつくり、③リーダーシップを発揮することが必要になります。

  • 「ESクレド(Credo)」は、定期的な見直しを行うことができる

経営理念(企業理念)は、定期的に見直しを行って、文言の追加などを行うことはあまりないと思いますが、「ESクレド(Credo)」については、定期的な見直しを行いことができるので、新入社員に参加してもらうことも可能です。

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